実は役に立たない保険の特約四天王

保険には多種多様な特約がありますが、実際に役に立つ特約は少ない、いやほとんど無いと一部で言われています。役に立たないとはつまり、給付条件が非常に厳しいものや、給付される可能性そのものが少ないことを意味します。特約を付けることで余計に料金を払っているのに、いざという時頼りにならないでは意味がありません。

では、どんな特約が「使えない」のでしょうか? 私が調べて不要だと感じた4つの特約の実態をまとめます。 

1.三大疾病(特定疾病)保障特約 〜がん以外は使いものにならない

三大疾病(がん・脳卒中・急性心筋梗塞)にかかり、保険会社が定める一定の状態だと認められれば保険金が支払われる特約ですが、この「一定の状態」が結構くせものです。

まず脳卒中ですが、これは100種類以上ある脳血管障害のうち、くも膜下出血、脳内出血、脳梗塞の3種しか支払い対象になりません。さらに、「診断されてから60日以上、言語障害や運動失調、麻痺等の他覚的な神経学的後遺症が継続したとき」という決まりがありますが、60日以上こうした症状が続くのはかなりの重体で、死亡する確率が高い状態です。逆に回復できるケースは10〜20日前後で退院できる人。平たく言うと、元気に復帰できるような人が給付金を手にすることはまあ無いということです。

急性心筋梗塞も似たようなものです。これも「60日以上労働の制限が必要とする状態」といった条件があり、100種以上ある心疾患のなかでも「急性」のごく限らたれた場合にしか支払われません。脳卒中と同じく、給付条件のハードルが高いといえます。

さて、がんですが、これについては「使えるものもある」としておきます。ただし、保険金の支払い条件が「悪性新生物に限る」と規定されている特約はダメです。上皮内新生物でも保障してくれるタイプを選んでください。ちょっと前までは悪性新生物のみを対象にした特約ばかりだったのですが、最近はがん保険でも上皮内新生物を保障する商品が増えたことから、給付のハードルを下げたものが登場しています。

しかし、がん以外は使いものにならないとなると、がん単体の特約かがん保険に入った方がはるかに合理的なので、やっぱり三大疾病保障特約は必要ないと言えるでしょう。

2.女性特約 〜保障のダブリに気付きたい

女性特有の病気に備える女性疾病特約。所定の女性疾病にかかると入院給付金が上乗せされるものです。私の友人も心配だ、心配だ、と言ってこの特約に加入しています。

しかしこの特約は典型的な保障のダブリです。基本保障でも女性疾病に対応できますし、そもそも女性特有の病気だからといって医療費がバカ高いわけでもありません。帝王切開や切迫流産などの異常分娩についても、通常の医療保険の支払いになっています、つまり、“女性のための”という言葉に誘われて不必要で範囲の狭い保障を上乗せすることはないということです。

とはいえ、この特約はまったく使えないというわけでもないので、お金に余裕があり、安心を買いたいなら比較、吟味した上で追加してもいいでしょう。

参考:女性保険口コミランキング

なお、「女性特約を付けるくらいなら入院日額をプラスした方が得だし安心」といった主張を見かけますが、基本保障をグレードアップさせると保険料もグンと上がるため、これはオススメしません。